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昨日、歯科衛生士の赤井綾美さんと、歯科技工士の花田純枝さんと企みました。

赤井さんと花田さん

赤井さんは歯科衛生士。
歯科衛生士、と聞くと、歯科に行ったら歯石取りとかしてくれる人…というイメージですが、実は歯科衛生士さんの役割はもっと幅広い!
赤井さんは、OFFICE RENKAという会社を立ち上げ、オーラルコンディショニングという、口腔から全身の健康を守る独自の口腔ケアメソッドを提唱されています。

花田さんは歯科技工士で、歯科専門コンサルティングサロン、Teeth Cafeのディレクターをされています。
歯科技工士さんは歯医者さんに行っても普段接することはないので、詰め物や入れ歯を作る人、というイメージですが、
この詰め物、型通りに作るだけではいけないようで、いやそもそも型の取り方も色々技術があるそうで、めちゃくちゃ職人です。
花田さんは口腔の機能解剖にもめちゃ詳しく、昨日お話ししながら、私の歯の噛み方とか口の動きとか、歯列矯正の影響とか、めっちゃ分析されました。

口と全身の繋がり

いつも生徒さんたちには、日常生活時の舌のポジションと、日々、自分で舌と口の中をほぐしてケアするように伝えていますが、喉の動きにくさは喉だけの問題にあらず

喉と舌と口と表情は影響しあい、口周りと全身もまた影響しあっています。
舌の普段のポジションや硬さによって、歯並びや噛み締めや呼吸の問題が起こります。
そして舌が動きにくくなると、喉も動きにくくなります。

顎の開きやすさや舌の動きやすさが、言葉の発音に影響が出てくるのは想像しやすいですが、発音以前の、音質・音色といった声そのものを作るのは、
喉に付着するたくさんの筋肉の伸び縮みによるものであり、
喉は舌のすぐ下にあるっていうかモロに繋がってるから影響は大きいです。

そして舌や喉が動けない理由に、姿勢や重心や足の指が使えてるかどうか
ほんでその姿勢や重心の問題はどこから、、、
などなど、口腔・喉から全身を読み解くことができます。

歯科衛生士さんとタッグで声を改善する

昨日は、花田さんから「声が通らない」「ウィスパーボイスになってしまう」「喋るとすぐ疲れる」というお悩みをいただいたので、
有田が声を攻めた後、赤井さんが口を攻めました。

スペクトル分析
分析かけたけど、フツーのスピードでフツーに喋っただけだからめっちゃわかりにくいですね。笑
でもだんだん非整数次倍音が少なくなっているので、ウィスパーボイスが改善されて声がクリアな音質になっているのがわかります。

声の知識と歯科領域の知識が悪魔合体

「声のお悩み解消」を目的に花田さんの声を分析して、考察して、お話してましたが、
口腔の専門家のお二人から、
歯の詰め物の質ひとつで舌が片側方向に動きにくくなる話とか、
奥歯のブリッジによって子音の発音が甘くなる話とか、
舌と歯の表面って接してないのに何それ〜〜〜〜〜〜な話に展開してめちゃ面白かったです。

面白いっていうか、そこ知らんと、一生懸命、構音の練習しててもほんまの問題そこちゃうやんっていう無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
てか今までやってた。生徒さんたち、未熟で本当にすみません。

口腔ケアの重要性

赤井さんによるオーラルコンディショニングの様子

有田がボイトレした後、赤井さんによるオーラルコンディショニングです。
赤井さんのケア技術は、口の動きにくさや、舌の動きにくさにテキメンに効きます。
ただほぐして緩めるのではなくて、口の中の細かい筋肉たちが働いてくれるように調整してくれます。
赤井さんにコンディションしていただいた後は、発声時の口の軽さと、口(もとい頭蓋骨)の奥行きを感じてびっくりします
口ってこんな広かったんか!
軟口蓋ってほんまはこんな形で広がるんか!
いや発声練習してないけど勝手に声でっかくなる!

などなど、世界が変わります。

ボイトレだけでは難しい

ボイストレーニングや声の練習って、体で言うなら自己整体みたいな感じに思っています。

自分で声の出し方や舌の位置、唇の形を変えたり、意識する練習でも、ある程度は変わります。
でも、トレーナーに指導を受けるにせよ、動かすのは自分。
普段動かせてない・あることを知らない部位を自力で使えるようにするのは結構難しいです。

だから、体の構造的な不具合を、理学療法士さんや整体師さんから外的に調整してもらったり方向性をつけてもらうのと同じように、
口の中をコンディションしてもらうのはめちゃくちゃ有用です。

というわけで企画進んでます!

前置きが長くなりましたが、その赤井さんとコラボワークショップします!たぶん夏頃?

歌う人、喋る人、お口を見直しましょ〜〜〜〜