音羽さんをお招きしての、歌で踊るWSが無事終わりました!

が、写真を撮るのを完全に忘れてしまいました。不覚!!

参加者さんは、合唱団員さんと、声楽家さんが半分ずつ。
課題曲はナポリ民謡の「帰れソレントへ」(芙龍明子さん訳詞)です。

この講座のいきさつはこちら。

最初は歌の部

まずは全員で歌いながら、帰れソレントをどう歌うか、ディスカッションしました。

「帰れソレントへ」は離れ離れになる恋人への想いを歌った歌です。

ここは回想したり夢見てるよね逆にここは少し夢から覚めるよね最後はジャイアンぽいよね、とそれぞれの参加者さんの色んな想像・解釈・感情が、多様な言葉で表されました。

ディスカッションの途中、主人公は妄想に溺れてる?再会のワンチャン狙ってる?と、ダメ男の歌になりかけましたが、
最終的にはちゃんと現実を直視した力強い男性像が浮かび上がりました。

みなさんの意見をポスターサイズに拡大コピーした楽譜に全て書き込んでいき、最後にはそれは面白い楽譜になりましたが、これも写真撮るの忘れました。無念。

休憩を挟んで振付の部

歌の部の最後に、全員で歌った声を録音し、その音源で踊ることにしました。
ピッチ整えたり音揃える作業はしてないので、ちょっとドキドキしますね。笑
でも、今日のみなさんの「こう歌いたい」が集約しているのが大事です。

中学・高校の時の体育でのダンスはずっと居残りで練習させられてた」というトラウマレベルの経験をお持ちの方もいらっしゃいましたが、そんな方でも踊れる振りを作っていただきました!

とはいえ、めちゃ私含めて素人はめちゃ必死です。
簡単そうに見えてるステップを真似しようとするも、何が起きてるかわからない。笑
そこを一つ一つ噛み砕いてレッスンしてくださいました。

そして例によって素人(有田)が好き放題注文します。

ここは止まりたくない!
ここの4小節は並列じゃなくて1小節目は止まってて2小節目から溢れ出したい!

と踊れてもないのに色々口を挟むのですが、すぐ気持ちいい振りに変えてくださるのです。
いや〜、すごい。

そんなこんなで1フレーズ覚えて、次のフレーズを練習すると、もう前の振りを忘れてしまうのですが、1時間くらいで完成しました。
みなさん優秀!

踊りの部のハイライトです。この時だけ動画撮ってたのでした。

最後にもっかい歌って締め

ひとしきり踊った後、最後にもう一度、踊らずに歌ったのですが、勝手に声が運ばれていくようで、とても気持ちよかったです。

参加者さんからも、

歌う時に”フレーズに入る前から準備をする”と一生懸命意識はしてたけど、踊ったら絶対予備動作がいるから意識しなくても勝手に準備ができる、自然にフレーズに入れる

踊ってから歌うと、”ここは早くなるよね”とか”ここはタメたくなるよね”とかが自然にできるのが気持ちよかった

と感想をいただきました。

「歌と踊りは表裏一体」

楽譜にはリタルダンド・アッチェレランド、アクセント・クレシェンド・ディミヌエンドと、速さや大きさを示す記号がたくさんありますが、ただ音量をON/OFF、スピードをUP/DOWNしたらいいわけではなくどんな質感・どんな動きだから→どんなスピードや音量になるのか、というところが大事です。
でもこれが、踊ればわかります。
わかるというか、そうならざるを得ないです。
不自然なスピード変化では動けないのです。

歌の場合は器楽と違って歌詞がありますが、言葉にも動きや質感があります

「海原はるかに」の距離感。
「夕もや」はあまり流れずその場でただよう。
「香り」はふわっと立ち上がる。
「ささやく」はカサカサした肌触り。

歌の中で子音を立てたり母音を鳴らしたり、発音のスピードを変えたりしますが、
それがただの強調された音声ではなく意味が感じ取れる音として発音できるかどうかも、子音・母音と、それらのまとまり(単語)に内在する動きの質感を感じ取れているかどうかに依存するのだと思います。
言葉もやはり動きを伴っている必要があります

そしてそれも、音羽さんが的確に振りをつけてくださいました。
踊れば体でわかる。はい解決。

講座の最後に、音羽さんから「歌と踊りは表裏一体」との言葉がありました。
本当にそう思います。

そして、今はただステップを踏んで、腕を上げ下げして、ということで精一杯ですが、もっと肩、胴体、股関節、腕から指先までをバラバラに動かすことができたら、動きももっと多彩になって、音楽ももっと3Dで感じ取れるのではないかと想像します。(素人には先が長い)

そして、次回!

これを定期講座にしたいと目論んでいます!
今回やってみて、やっぱ動くためには体もいるよね。。。という話になり、
体作りも含めた講座を始めたいと思います。
詳細決まればまたご案内しますので、しばしお待ちください!

音羽さんのウェブサイトはこちら。